ドローンを扱う上で、必ずぶつかる壁があります。
航空法や規制、制限も多く現実は気軽に飛ばせる場所を見つけるのが難しいはずです。
「ドローンを飛ばしたくても飛ばせない」そのように困っていたり悩んでいませんか?
実は、場所探しに使えるツールや探し方があるのはご存じでしょうか?
だれでも簡単に場所探しができる優れもののツール、知りたいですよね。
なぜなら、私も同じ悩みを抱えるドローンパイロットの一人でした。
結局どこで飛ばせるの?飛ばせる場所はどうやって探しているの?
この記事では、私が場所探しに使うツールやツールを使った探し方をご紹介します。
あわせて、航空法などルールや規制についても少し触れていきますね。
この記事を読めば、必ずぶつかる壁「飛ばせる場所がわからない」をクリアできます。
また、場所探しのツールの使い方や航空法などのルールも知ることができますよ。
結論、ドローンライフを楽しむ第1歩を、つまずくことなく始められるのです。
自己紹介
私は何者?と言ことで少し自己紹介をさせてください。
- 国交省認定スクールDPAで回転翼3級取得
- ドローン歴は1年11カ月です※記事投稿時
- 活動拠点は主に兵庫県内
- DJI製ドローン【Mavic 2 Pro】が愛機
YouTubeに空撮動画のチャンネルも開設しているので、そちらもご視聴ください。
なおさんのドローンチャンネル ←YouTubeはこちらから
以下の資格もドローンに関するものになり取得済です。
ドローン検定3級について、詳しくは『ドローン検定3級独学で合格!』の記事をご確認ください ☟
飛ばせる場所とは
飛ばせる場所を探す前に、航空法について少し説明します。
なぜ説明が必要かと言うと、ルールや規制を知らずに飛ばせる場所を探すのは危険行為なのです。
そしてドローンを飛ばす上で必ず知っておきたい内容であり、基礎知識でもあります。
しっかり知識として叩き込んでおきましょう。
航空法に定められた飛行禁止区域
まず、上記のA・C・Dの空域に限り、【安全性を確保し、許可を受けた場合は飛行可能】となっています。
ただし以下のように原則禁止になっている場所もあります。
(令和元年9月18日から)一部の空港(新千歳空港・成田国際空港・東京国際空港・中部国際空港・関西国際空港・大阪国際空港・福岡空港・那覇空港)では、新たに進入表面若しくは転移表面の下の空域又は空港の敷地の上空の空域が飛行禁止空域となっております。
国土交通省からのお知らせ 無人航空機の空港周辺での飛行禁止空域の拡大について
※(令和2年7月22日から)小型無人機等飛行禁止法の対象空港(新千歳空港、成田国際空港、東京国際空港、中部国際空港、関西国際空港、大阪国際空港、福岡空港、那覇空港)の周辺地域では小型無人機等の飛行が原則禁止です。飛行させる場合は空港管理者の同意や都道府県公安委員会等への事前通報が必要となります。(航空法に基づく手続とは別に手続が必要ですのでご注意ください。)
国土交通省ウェブサイトより引用
これに1つ追加となったのがBの緊急用務空域です(令和3年6月1日施行)
Bの空域に限り原則飛行禁止、緊急用務空域は飛行させることができません。
まずはA~Dの空域以外で探す必要があるということになります。
無人航空機の飛行の方法
遵 守 事 項
承認が必要となる飛行の方法
こちらは、①~④が追加になりました(令和元年9月18日)
私がスクールを受講し資格を取ったときは⑤~⑩の6項目でした。
⑤~⑩については、国土交通大臣の承認が必要になります。
私は目視外飛行と30m未満の飛行の承認を得ています、⑥と⑦の項目に当たる部分です。
飛行の許可と承認について、詳しくは『ドローン初心者必見 飛行の許可と承認の違いを教えます』の記事をご確認ください☟
各県や市の役所に問い合わせをする
航空法に定められた禁止空域以外で、飛行のルールを守りつつ安全に飛ばせる場所はどこになるのか。
まず思いつくのが、公園や空き地
- 「誰もいないなら大丈夫」
と思いがちですが、はやる気持ちを抑えて落ち着いて調べましょう。
条例によって、「公園は飛行禁止」にしている県、市町村は多くあります。
特に国立公園とか、県営公園は景観地とされる場所で、許可が下りるかといえば中々厳しい場所もあるでしょう。
「ドローン飛行禁止」の看板が立ててある場所も多くみられます。
まずは各県や市の役所に問い合わせをしてみることです。
場所によっては手続きを取ることで飛行可能な場所もあります。
使用料を払い、占有許可をとればOKなところもあるんですよね。
はい、そのような場所もありますが金額はかなりの額です、個人では厳しい金額でした。
次に空き地ですが、勝手に入ることがそもそも違反行為なので、管理者の許可なく立ち入ることはできませんよね。
飛ばせる場所と条件
飛ばせる場所と条件を洗い出してまとめると、以下のような感じになるのではないでしょうか。
飛ばせる場所と条件は?
- 空港周辺から10km以上離れた場所
- 地上から150m以下の空域
- 人口集中地区から外れた場所
(人口集中地区内でも屋内ならOK、屋内は航空法規制対象外になります) - 私有地、もしくは自分の所有する土地
(私有地は持主や管理者に許可をもらう、所有する土地では航空法などルールを守ることが前提として) - 危険なものを輸送しない、落とさない
- 人が多く集まらない場所、車や建物などに接近しない場所
(イベント会場上空は危険です、また人、車や建物から30m以上離れないといけない) - ドローン飛行練習場
このようになりました。
河川敷は条件を満たしやすい場所
山や海となれば、お住いの場所にもよりますが、簡単に行くことができない人も出てくるでしょう。
しかし、河川敷なら近くに流れる川を探せばいいのです。
地図で見て回ると、意外にいい場所が見つかりそうです。
そこで今回は【河川敷】に絞って「飛ばせる場所を見つけるツールと探し方」をご紹介したいと思います。
飛ばせる場所を見つけるツール
飛ばせる場所を見つけるツールとして紹介するのは【Googleマップ】です。
今回はGoogleマップを使った方法で説明します。
Android機種、iPhone共に使えるアプリなので便利ですね。
Googleマップを起動
スマホでもPCでもいいのでGoogleマップを開きましょう。
河川を見つけ、その付近にピンをつけます。
※場所はどこでもいいので、川の近所にピンをつけてください。
ストリートビューを起動する
画面向かって右下の人型のアイコンをクリックしてください。
クリックすると道路が青い線で表示されます。
先ほどピンを打った場所付近の道路をクリックしてください。
実際の風景地図が出ます。
※プライバシーに配慮し、ぼかしを入れています。
この地図は風景を映したまま移動できます。
写真の赤丸部分をクリックすると、風景毎移動できます。
どこかいいとこはないかな~♪
おっ!いいところが見つかりましたよ♪
やった~よかったですね
そしてコチラが初めてドローンを飛ばした時のブログ記事になります ↓
人口集中地区(DID地区)
ドローンを飛ばせそうな場所が見つかったら、次に人口集中地区(DID地区)の確認をしましょう。
ここからは、人口集中地区について少し説明したいと思います。
人口集中地区はDID地区とも表現され、基準として以下のように設定されています。
人口集中地区の設定に当たっては、国勢調査基本単位区及び基本単位区内に複数の調査区がある場合は調査区(以下「基本単位区等」という。)を基礎単位として、1)原則として人口密度が1平方キロメートル当たり4,000人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接して、2)それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に5,000人以上を有するこの地域を「人口集中地区」とした。
なお、人口集中地区は「都市的地域」を表す観点から、学校・研究所・神社・仏閣・運動場等の文教レクリエーション施設、工場・倉庫・事務所等の産業施設、官公庁・病院・療養所等の公共及び社会福祉施設のある基本単位区等で、それらの施設の面積を除いた残りの区域に人口が密集している基本単位区等又はそれらの施設の面積が2分の1以上占める基本単位区等が上記1)の基本単位区等に隣接している場合には、上記1)を構成する地域に含めた。
総務省統計局 人口集中地区とはより引用
一定の地区内に人が密集して住んでいる地区、基準を上回る人が住んでいる地区といった感じです。
冒頭で説明した航空法に定められた飛行禁止区域の中に「人口集中地区の上空」とあったのを覚えていますか。
この条件をクリアする為に、調べる必要があるのです。
人口集中地区確認ツール
さて、人口集中地区を調べるのにうってつけのツールが「ドローン専用飛行支援地図サービス SORAPASS」です。
利用するには登録が必要ですが、登録と地図の確認は無料でできます。
これで一目瞭然に人口集中地区が確認できますね。
※赤い色がついていないところは、「飛ばしてもいい場所」ではありませんので勘違いしないようお願いします。
このように
【Googleマップ】と【ドローン専用飛行支援地図サービスSORAPASS】
2つのツールを使って見つけることができます。
実際に現地へ行けばもっといい場所が見つかることもあります。
ここまでの内容を参考に、ぜひ飛行可能な場所探しにチャレンジしてみましょう。
SORAPASSについて、詳しくは『SORAPASSドローン飛行支援地図サービス』の記事をご確認ください☟
「河川法」について
今回は河川敷に絞って飛行可能な場所探しをご紹介しましたが、河川敷には「河川法」という法律が存在します。
まだ、何かあるの?飛ばすことができるんじゃないの?
人口集中地区(DID地区)から外れた場所だから単純に「OK」ではありません。
私有地では、管理者の許可等が必要なのと同じように、その河川を管轄する国(県)や市に確認しなくてはなりません。
河川法について、詳しくは『【河川法】河川敷でドローンを飛ばすために知っておきたいこと』の記事をご確認ください☟
河川法ドローン規制 河川敷でドローンを飛ばすために知っておきたいこと
まとめ
今回は飛ばせる場所の探し方と探すためのツール、航空法、河川法についてご紹介しました。
これでドローンを【飛ばせる場所】や【飛ばせる場所の探し方】で悩むことはなくなりましたね。
私は、飛ばせる場所を探しだすことが空撮する楽しみの一つになりました。
航空法などルールも覚えて手続きを取れるようになれば、あなたが撮影できる場所は増えていきます。
ぜひ、あなたにも同じ気持ちを感じてもらいたいです。
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